平成14年度ブロードバンド部会・基幹ネットワーク活用部会 合同部会開催概要(第3回)  3月18日(火)、今年度3回目のブロードバンド部会及び基幹 ネットワーク活用部会の合同部会をホテルメトロポリタン山形で開 催し、約30名の皆様にお集まりいただきました。年度末のお忙し いところ大変ありがとうございました。当日の様子を御報告いたし ます。 1 秋田県の地域IXプロジェクトについて  赤塚BB部会長の御挨拶の後、秋田県企画振興部情報企画課の青 柳格朗さんから、資料により、秋田県でこの2月から運用開始した 地域IXの取組みについてお話をいただきました。青柳さんからは、 同プロジェクトの目的や事業手法、技術面・サービス面でのメリッ ト、地域IXを活かした今後の情報化戦略、また、地域IXの活用 例や産業振興への展開方向などについて、大変分かりやすく御説明 をいただきました。  その後、出席者の皆さんとの意見交換の中で、 ・地域IP網のPOI(Point of Interface)を地域IXに接続し  ていること ・IXの運営主体である民間事業者と県との間で3年間の運営協定  を結び、料金面等で県内企業を平等に取り扱うこととし、また、  当面はISP事業を制約していること ・県内のISP事業者には、プロジェクトの立ち上げにあたって事  業の趣旨を十分に説明し、メリットを理解してもらった上でIX  への接続を得たこと ・運営主体の決定にあたっては、5年間の事業計画を提案してもら  い、その事業性(採算性)を審査のポイントの一つとして決定し  たこと ・今後、地域IXを基点として、県内の通信は県域で完結させるとこ  ろまで持っていきたいこと などについても詳しく説明いただきました。  青柳さんには、お忙しい中御来県いただき、大変有益なお話を頂 戴しまして、本当にありがとうございました。 2 金山町におけるラストワンマイル対策実証実験について  次に、昨年8月の当部会で承認をいただき、部会プロジェクトと して取り組むこととしていた地域公共ネットワークを活用したラス トワンマイル対策の実験について、事務局から、金山町で実施の運 びになったことを御報告いたしました。実験の手法としては、県の 基幹ネットワークで接続されている県立金山高校と金山町役場を無 線ブリッジで結び、役場屋上に設置した基地局と役場周辺のモニタ ー宅を無線で接続して、約半年の実験期間中インターネットを利用 してもらうというもので、現在役場を通してモニターの募集を行っ ており、アンテナ工事などの準備が整い次第、実験を開始する予定 です。この実験の経過につきましては、またこのサイトや協議会M L等により皆さんにお知らせしたいと思います。  また、この実験に無線機器などの面で協力をいただいているアイ コム(株)の石川 隆志さんから、今回の実験のネットワーク構成 や無線LAN技術の動向、無線による地域イントラネット構築事例 などについて御紹介いただきました。大変ありがとうございました。 3 県基幹ネットワークを利用したIPv6共同研究について  引き続き、平中基幹ネット活用部会長から、平中先生が中心とな り、山形大学や慶應義塾大学、東北公益文科大学、ケーブルテレビ 山形、ニューメディアなどが参画して取り組んでいるIPv6の共 同研究プロジェクトについて御紹介いただきました。共同研究では、 各参加組織間でIPv6ネットワークを構築し、電話網のインター ネットへの取り込みやIPv6でIPv4の経路制御を行う実験な どが計画されているとのことです。共同研究の取組み状況について は、引き続き当部会で御紹介いただきたいと思います。平中先生に は、時間が少し足りなくなり、申し訳ありませんでした。  以上の部会終了後、会場を移して開催した情報交流会には、秋田 県の青柳さんをはじめ25名の皆さんから御出席いただき、短い時 間でしたが、出席の皆さんによる情報交換を行うとともに、それぞ れのお立場での情報化への取組みや協議会活動への御意見などを披 露していただきました。御出席の皆さん、大変ありがとうございま した。  平成14年度の部会活動としては今回が最後になりますが、新年 度も会員の皆さんからの御提案・御協力をいただきながら、県内各 分野における情報化推進に向けた協議会活動を行ってまいりたいと 存じますので、引き続きお力添えのほど、どうぞよろしくお願い申 し上げます。                           (以上)