平成13年度CSS部会(第1回)開催概要  7月24日に開催しました部会の概況を御報告いたします。  はじめに、それぞれのお立場で地域ポータルに取り組まれている 会員の方々から、取組状況を御紹介いただきました。  東北芸術工科大学の白神さんからは、昨年度実施した地域総合サ イトに係る調査・検討結果を踏まえ、公共・公益系、コミュニティ 系、ビジネス系等の県内の様々な情報を一つのサイトで検索できる 地域総合サイトが必要であり、県民の視点に立ったこのようなサイ トが一つあることは県内の情報化の推進に極めて有益であるとのお 話をいただきました。  PopCorn ワーキンググループの前川さんからは、IT活用の支援 ツールである「PopCorn 」を活用したプロジェクトについて、その 目的やスケジュール、ワーキンググループの活動内容、PopCorn の 活用事例、また、市民参加型サイトの運営方法案やPopCorn を利用 した地域ポータルサイトの構築システム等について御紹介・御提案 をいただきました。 (http://www.mmdb.net/)  NEC米沢eスクェア推進室の片桐さんと大泉さんからは、置賜 地域に根ざした総合情報サイト「e-yone(いーよね)」運営に当たっ ての基本的姿勢やアメリカのブラックスバーグ電子村における情報 化の事例、e-yoneへのアクセス状況、年代別ユーザのインターネッ トに対する指向、また、今後参加型のコミュニティサイトを重視し ていくことなどについて御紹介いただきました。 (http://www.e-yone.co.jp/)  株式会社プラネットの井上さんからは、県内のスポーツ情報サイ ト「ASY(オールスポーツヤマガタ)」開設のきっかけやサイト の特長、情報を網羅する上での工夫、検索エンジンの活用法、スポー ツ種目別の掲示板の設置についての取組み、サイト運営の御苦労な どについてお話しいただきました。(http://www.a-s-y.com/)  株式会社時空の山田さんと米本さんからは、会社の概要やサイト 構築の経緯、サイトの特長(クリックだけで情報検索可)、事業性 を確保するための工夫(データベースのレンタル=レンタベース)、 また、時空を周知するための御苦労、iモードを活用したサービス の取組み等について御紹介いただきました。 (http://www.jicoo.co.jp/)  有限会社アドステーションの楠本さんからは、FJ級ヨット世界 選手権の役員をお務めのお忙しい中、庄内地域のポータルサイト「 どんがらねっと」開設の経緯やドメインの由来、アクセスアップの ための工夫、顧客のコンテンツ制作支援の取組み、今後の展望等に ついてお話しいただきました。 (http://www.dongara.co.jp/)  発表者の皆さんには、大変お忙しいところ、貴重なお話をいただ きまして本当にありがとうございました。  続いて、議事として、次の事項について上林部会長から部会員の 皆さんに提案され、それぞれ御承認をいただきました。 部会の運営組織 (1) 部会長   :上林 憲行さん(山形大学工学部) (2) 幹 事   :白神 浩志さん(代表幹事、東北芸術工科大学)          前川 道博さん(PopCornワーキンググループ)          井上  修さん(株式会社プラネット) (3) 運営メンバー:松村  茂さん(東北芸術工科大学)          片桐 正己さん(米沢日本電気株式会社eスクェ                  ア推進室)          米本 正広さん(株式会社時空)          増田洋一郎さん(株式会社ブレイン・アクト)          中野 浩昭さん(NTTコムウェア株式会社)          金内 秀志さん(産業創造支援センター)          行政関係者 (4) 事務局:県情報企画課(奥山、富樫) 部会のミッション等 (1) 目的:   住民が実感できる地域社会の情報化の進展に真に寄与する特に参  画型の地域コンテンツ、地域社会サービス、地域コミュニティ支援  等に関しての当事者意識をもって取り組む団体個人を支援する。ま  た、考え方、技術やスキル、人的交流を図る場を提供し、具体的な  地域社会プロジェクト(コンテンツ&サービス)の企画提案とイン  キュベーション支援を行う。また、地域の当事者及びIT専門家と  該当分野の専門家が協働し取り組むことを基本とする。 (2) 部会の名称:   「地域社会ソリューション&サービス(Community Solution &   Service)部会」とする。 (3) 扱う分野と主なキーワード:   総合公益・公共ポータル、地域社会サービス、地域ポータル・ハ  ブ、参画型コンテンツの作成と運営、地域情報化推進と運営のため  のプラットフォームとビジネスモデル検討、地域サイト間の戦略連  携、地域情報空間の都市計画、地域情報化指標 等 部会の活動方針 (1) 部会の運営方針:   ITを戦略的に活用した、地域社会ソリューション&サービスに  関して総合的な審議とプロジェクトや施策の提案、プロジェクトの  インキュベーション支援、レビューを行う。 (2) プロジェクト推進の基本方針   各プロジェクトは、リーダーの責任において提案、実行される。  プロジェクトは、会の基本ミッションに合致するものであれば基本  的にそれを認め、DOを行いその初期成果をレビュ−し、その中で  より本格的な事業へ移行させる(インセンティブ:民間主体ではじ  め、初期成果が出てきたら本格的に支援する)。 (3) オープンプロセスの確保   部会の議事録や必要な情報は、ビジネスシークレット、個人情報  に抵触しない限り、迅速に公開し、常に、社会に対する開放性と参  画協働の門戸を開く。 (4) 行政の関与と役割   部会の活動に関して行政は事務局の協力以外に知的支援(ヒュー  マンネット、トラスト)を通して全面的に協力する。また、ここで  の議論や提案は、県の情報化施策立案のシンクタンク的な機能を遂  行する。 (5) 予算   会員会費並びに県及び市町村の事業費   各種事業・研究助成等(コンソーシアム):申請母体 プロジェクトの発足 (1) 2つのプロジェクトの発足  ・地域公益・公共総合ポータルデザインプロジェクト(白神先生リー   ダー)   ・地域オープンソースコミュニティプロジェクト(前川先生リーダー) (2) 会員からの提案など(以下例示)  ・地域社会と教育プロジェクト  ・地域社会の情報化支援組織検討分科会:地域情報化の共通プラッ   トフォーム   ・地域社会の情報化指標及びマトリックス検討分科会   (運営支援) ・平成12年度の総合ポータルサイトに関する報告書の抜粋を24日  に参加者に配布 ・できるだけ早く部会サイトを立ち上げ、必要な情報の共有を行う ・オンラインコミュニケーションができるようにオンラインコミュニ  ティを形成 →当部会会員の情報交換のためのMLを開設する。  以上のとおり議決された後、株式会社ブレイン・アクトの増田洋一 郎さんから、「地域ポータルサイトの開設・運営にあたっては、情報 の信頼性・正確性を担保することが重要な課題である」との意見が出 されました。これについては、我々としても十分に肝に銘じていきた いと思います。  その後、上林部会長から、今後、当部会を年度内に3回程度開催し、 情報共有と意見交換を行っていきたい旨お話がありました。  当日議決されたとおり、協議会全体のメーリングリストのほかに、 今後新たに「地域社会ソリューション&サービス部会」のMLを立ち 上げ、情報・意見交換を図ってまいりたいと存じます。当日御出席さ れた方で、事務局でメール・アドレスを把握している方については、 こちらでリスト登録いたしますが、当日御都合で欠席された方で、当 部会への参加を希望される方は、事務局(otahi@pref.yamagata.jp) まで御連絡いただきますようお願いします。                            (以上)                        (以上)